美術家
大森 かずえ
Kazue Omori
Statement
記憶を描き残すために、表現しています。
私は、人工的に一部の記憶を失っています。
記憶を失ったことで、今の大切さを心から感じました。
同時に、この世界は「夢」かもしれない。
という、夢と現実の不確かさを感じるようにもなりました。
だからこそ、この体で体験したことだけがリアル。
「今」を残したい。
「今」を描きたい。
消えた記憶を辿るように、作品と向き合っています。
Profile
岡山生まれ。
東京学芸大学、卒業。
画号「大森かずえ」美術家として活動。
幼少期から、水墨画を描く母の影響を受け、毎日絵を描いて過ごす。
大学時代は自ら企画運営をし、積極的に個展やグループ展をこなすが、
24歳の頃、病気治療で記憶を消されて2週間意識不明に陥る。
また、後遺症で全身に麻痺が残り、一時は絵が全く描けなくなるが、
とにかく描きたい一心でリハビリを経て、1枚の油絵を制作。
その絵が第34回近美春季展にて大賞を受賞する。
表現するのは、自身にとって唯一リアルな心の揺らぎと現在。
一度記憶を無くしているからこそ、「今」を世界に残したい、
という思想の下に、様々な視点で創作を行なっている。
同じ空は1日として無く、また目の前に広がる風景も感情もずっと同じままではない。
今この時を残すように、または消えた記憶を辿るように、
描くことで夢も現実も世界と繋がると信じて描き続けている。
画家としては、近代日本美術協会での大賞受賞をはじめ、他受賞歴が多数。
空をメインとした風景画・肖像画には定評があり、多くのオーダーワークをこなす。
絵画を生かすためのデザインやディレクションも手がけるマルチプレイヤー。
その他、書籍の装丁デザインや挿絵イラストも手がける。
近年は、「食べる女子シリーズ」と称して、食べ物と人間の関係性をテーマとした作品群を発表。
自身の摂食障害をきっかけに、人間と食べ物の関係性を、社会問題と絡めて
アートの視点から様々なアウトプットをしている。
特に、ハンバーガーを食べる着物姿の女性の絵が話題となり、
企業PRなどにも作品が採用されている。
※病気はすでに完治しています。
Biography
個展歴
「DANDYISM展」(東京)
「YOKOGAO展」(岡山)
「大森和枝展」(福岡)
「ARTiVERS dazaifu 2021個展」(福岡)
「KAZUE OMORI EXHIBITION」(福岡)
グループ展歴
「PENTADS CAFE展」(東京・小金井)
「PENTADS CAFE+gangstar展」(東京・三鷹、神保町)
「6 EXHIBITION 」(東京・銀座)
「2人展」(東京・三鷹)
「DUO EXHIBITION―対極するもの、その融合と美―」(東京・新橋、恵比寿)
「LIEBEVOLLー闇を照らす光展ー」(福岡)
「xxxcultureアート展」(福岡)
「ARTiVERS dazaifu 2021作品展」(福岡)
「NEO JAPAN展」(福岡)
「POP UP GALLERY@FUKUOKA 2023」(福岡)
企画展
「新春だるま展」(福岡)
「レヴェチ美術館ーむなかた茶愉展ー」(福岡)
「パルコ遊涼みーアーティスト提灯展ー」(福岡)
「レヴェチ美術館ーCREATORS展ー」(福岡)
「CALL COFFEE ART」(福岡)
受賞歴
第34回近美春季展 … 大賞
第34回近美展 ……… 新人努力賞
第35回近美春季展 … 奨励賞
第3回サムホール展 … 奨励賞
第37回近美展 ……… ニッカー賞
第4回サムホール展 … 奨励賞
第5回サムホール展 … 奨励賞
第38回近美展 ……… ターレンスジャパン賞
第39回近美春季展……新人推賞