『朝焼けの向こう側』
制作:2007年
画材:油彩絵具、キャンバス
サイズ:F10号(530×455mm)
近代日本美術協会、第34回春季展 大賞受賞作品。
病気治療で、全身に麻痺が残ったことで一度全く絵が描けなくなりました。
それでも描きたくて描きたくて苦しくて。
何故、私はそこまで描きたいのか?
自分に問いかけました。
「暗いところに居ても、いつも明るい場所へ行きたいと思ってる。」
たとえ今が辛く苦しくても、幸せなところへ行けるという希望を絵に残したい。
それが私の新たな絵を描く目的になりました。
この絵は、その象徴です。
今いる場所の確認と、辿り着きたい幸せへの希望。
そんな思いで描いた作品が評価されたことは、その後の私の制作活動に大きな希望を与えてくれました。
その後描く事となる、空の絵シリーズの第1作です。
とても大事な思い出の作品です。